音楽理論の歴史

音楽理論の歴史
最近、和声学に興味があって調べていたらとても面白い記事を見つけました。
900年頃: ハモリ理論
宗教音楽によって、西洋音楽理論の芽吹きが始まりました。
グレゴリオ聖歌は、主に9世紀から10世紀にかけて西欧から中欧のフランク人の居住地区で発展したローマ・カトリック教会で用いられる単旋律、無伴奏の宗教音楽です。
この、無伴奏の宗教音楽が西洋音楽理論の始まりと言われているのですから、少し驚嘆ですね!
楽器もないこの音楽が、私たちの聞いている音楽へどうつながっていくのか、とても面白いです!
1500年代:コード理論
ハモリ理論は、高度化していき、対位法と呼ばれる一大理論となりました。
900年から、1500年まで600年もの間が空いていますが、この間には『オルガヌム』という技法が存在していて、グレゴリオ聖歌から発展した技法が存在していました。
オルガヌムは、2声以上の合唱であり、第一声が旋律をうたい、第二声がその完全四度、もしくは完全五度を歌う形式であったとされています。
対位法は、ラテン語の『punctus contra punctum』(点対点、音符に対する音符)という語からきています。
上の作品は、パレストリーナとい作曲家の作品で、対位法の技法を基礎に調和のとれたパレストリーナ様式を体現している作品と言われています。
また、『方法序説』でおなじみのルネ・デカルトの処女作は、『音楽提要』は音楽理論にも影響を与えたとされています。
この時代から、新しい音楽が流行し、それを理論が後から追いかけるという構図があったようです。
1700年代前半:コード理論発展
1722年、『きらきら星』でおなじみの、ラモーが『和声論』を発表し、音楽理論界に大きな影響を与えました。
‘(モーツァルト編曲で有名なきらきら星ですが、『Ah, vous dirais-je, Maman』Jean-Philippe Rameau作曲です)
ここが、現代コードの始まりと言われています。
ラモーと同時期には、バッハやヴィヴァルディなど著名な作曲家がいます。
(ちなみに、私の好きな本の一つである『Gödel, Escher, Bach』通称 G.E.Bはおすすめです!)
1700年代後半:古典派理論の確立
1700年代後半は、古典派と呼ばれる時代です。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンといった作曲家がこの時代の代表です。
1700年代前半は、宮廷音楽が一般的でしたが、後半になると一般市民でもコンサートなどに行くようになります。(ここらへんは、映画『Amadeus』が時代背景を如実に表していると思います。
この時代の作品は、キャッチーナメロディーが非常に特徴的です。
1800年代:崩されていく型
この時代は、ロマン派と呼ばれています。代表的な作曲家は、ショパン、シューマン、シューベルト、メンデルスゾーンなどです。
この時代の特徴は、型破りな作風です。
古典派の時代に教科書的な音楽が量産されたのに対して、この時代ではその型を破っていくような音楽が作られていきました。
1900年代から現代: 現代音楽へ
1900年代に到達すると、新しいジャンルの音楽が次々と誕生していきました。
ロック、ジャズ等、今までの1800年代に崩されていった型が、独自のジャンルとして成立していきました。
そして、現在は多種多様なジャンルが混在する世界になっています。
終わりに
参考にさせていただいたサイトです。
音楽理論に関してとっても詳しく解説されているサイト、SoundQuestです.
