【新】100円のコーラを1000円で売る方法

September 1, 2025

【新】100円のコーラを1000円で売る方法

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はじめに

「100円のコーラを1000円で売る方法」の改訂版が新しく出版されたとのことで、早速読んでみました。
「シリーズ60万部のマーケティングのベストセラー本『100円のコーラを1000円で売る方法』をゼロから書き起こした最新刊」とのことでとても期待していました。
以前はMoney Forwardのような会計ソフトウェア会社のマーケティング担当の視点で書かれていました。

今回は前作から約15年経ってしまっているので、大幅にストーリーは変わっていました。

あらすじ

昔は自社のサービスを提供していたが、今は下請け受託会社としてなんとか生き延びているIT企業が舞台になっています。
主人公は営業よりの女性で非常に優秀なのですが、会社自体は斜陽化しており、社員のモチベーションも低下しています。
リーダーに抜擢されたものの、翌日には3人中2人の部下が退職してしまいます。
また、取引先からも勝手に値下げされたり...
厳しい状況に追い込まれています。

そんな中、新しいマーケティング担当者が海外からやってきます。
彼は彼で、アカデミックな知識はあるものの、実務経験がなく、「現場との乖離」を感じています。

3人で新しい自社サービスを立ち上げて、会社を立て直そうと奮闘していきますが...

感想

前作から全くの別物になっており、ストーリーも大幅に変わっています。
ただし、マーケティングの本質的な部分は変わっておらず、非常に勉強になります。
マーケティングの4P(Product, Price, Place, Promotion)や、STP(Segmentation, Targeting, Positioning)などの基本的なフレームワークがしっかりと説明されており、実務に役立つ内容が多いです。
特にこれらが最新の企業をもとに説明されているので、非常にわかりやすいです。
生成AIを使っていたりして、今風のコンテンツも盛り込まれています。

全体的に顧客視点を重視していて、とてもBtoBマーケティングに役立つ内容でした。

「ふとればとくあり」: 「不満、不安、不快、不足...」を解消することで、ビジネスが成り立つよという意味。

© 2025 Daisuke Kuriyama